8/某日
三回目の司法書士さんの支払いの日の夜、主人に破産をしてもいいか相談しようとしていました。
しかし、仕事上でトラブルがあったらしく、とても切り出せませんでした。
どうしたらいい?
どうするのが私にとって、主人にとって、会社にとって、まわりにとって良い方法なの?
睡眠もちゃんと取れずにいました。
そんな時に目にした文字がありました。
“あきらめるのは痛みを伴います。
でも執着するのはもっと心が疲れます。
人生には手放す勇気が必要なときもあるのです。”
ちょっと違うのかもしれませんが、ズシンときました。背中を押された気がしました。
これ以上迷惑をかけないようにするために、自分の足でしっかり踏みしめて前を向いて歩き出すために破産を選択しようと思いました。
翌朝、主人の出掛けに破産の方向へという話合いをしました。
私はお弁当を詰めながら、至って冷静に話し始めたつもりでしたが、涙が止まらない。
もう出掛け支度の時間がないというのに、短時間で話が出来ない。
その状況で、主人は「お客さんには遅れると連絡しておくから、まあ座れ。」とソファを指さしましたが、
私は「時間がないから、このままでいいよ。それに、お客さんに迷惑をかけたくないから。」と更にボロボロしながら、それでも冷静に努めて話しました。
「いいよ。そうしよう。そうするしかもうないよね。あとは頑張って返していこう。」
そして、司法書士さんへ破産の申請を決めたことを、TEL連絡しました。
私達の一大決心を冷静に伝えると、
「分かりました。それでは、書類を揃えて持ってきて下さい。」と淡々と言われました。
8/某日
司法書士さんへ、債務整理の預け金五万円を支払いに行きました。
任意整理でなく、破産手続きを強く勧められました。
「もう少し考えたい」と言うと、「良く考えて早く決めるように」言われました。
任意整理をしても最長期間で月々7万円程の支払い額が残るようです。
それで和解を組めたとして5年間程(司法書士さんへの報酬も含めてという事だと思いますが)遅滞なく支払えるのか?
「『全額払っていこう』という気持ちはとても立派なことだけど、これからのことを良く考えてください。これからどうするかが一番大事です。もう、あまり債権先に待ってもらえないし一両日中には決めて下さい。無理な任意整理の和解を組んで結局払えませんという事になるのはもっと先方に迷惑をかけるという事なんですよ。」
と言われました。
一応、破産に向けて揃えなければならないものなどの案内書類を渡されました。
多大な迷惑をかけて私は生きている。
それなのに、更なる迷惑をかけてしまっている。
どうすればいいの?どの道を選択すれば正しい答えになるの?誰か教えて。
・・・・・暗闇でした。でも選択しなければなりません。
7/某日
司法書士さんへ、債務整理の二回目の預け金五万円を支払いをしに行きました。
本当に苦しいけど、意地でも払わねばならないと、頑張りました。
節約できるものは節約して、とは言っても、もともと質素な生活を続けてきたので、これ以上何処を削ったらいいのだろう。と、ため息をつく日々でした。
S社の二件のうち一件が、私が申告した契約年月日と異なっていました。
S社に再度確認の要請をしているが、私の方でも証拠となるものがあるか、もう一度確認して欲しいと言われました。
S社からの書類には、契約書のコピーもありましたので、私の勘違いだったようです。かなりショックでした。
この一件以外は、全て債権者からの開示は届いているようでした。
この一件がS社の言うとおりだと、利息を引き直しても350万強は残ってしまうと言われました。
それでも、「任意整理で最長期間で和解をとってもらう交渉をお願いします。」と、頼んで帰りました。
書士さんから、色んなケースがあると聞きました。こうやって、債務整理しても闇金から借りてしまう人もいるとか、任意整理でも支払えなくなってしまう場合もあるとか。
「任意整理で頑張って払っていった場合に、どうしても無理になったら、その時は辛いだろうけど話しに来てください。何も相談してくれずに姿が見えなくなってしまったり、最悪のケースになってしまうと、それが一番困りますから。どうしても困った時は、なんとかなるように話し合いましょう。」とも仰ってました。
今の私は大丈夫です。死にたいとは思ってないし、万が一そうなってもこの世に残せない。(保険もないから。)もっと迷惑かけちゃうから。でも、やっぱり絶対に完済したい。自己破産だけは嫌。官報には載りたくない。
主人のカードと会社のカードに影響が出てしまうのが辛いです。
主人のは仕方が無いとしても、私のせいで会社の信用状況が悪くなると困ります。
主人と同居(結婚してるから当たり前だけど)だから影響が出るんだ。
私の住所を変えたほうがいいのか?・・・籍を抜いてもらう方がいいのか?
初めて離婚を考えた時でした。
不安だったからか、債権者に囲まれてしまう夢も見ました。
司法書士さんと会社の会計士さんと今後どうするか相談している夢も見ました。
6/某日
司法書士さんへ、債務整理の一回目の預け金を支払いに行きました。
5月に債務整理の依頼をした後、N社から主人あてに“信用状況が変わったのでカードを返却して”との通知がきました。
家族が債務整理したからとは書いてありませんでした。
もちろん、もうN社へは主人の残分の返済のみで、枠内でも借りれなくなりました。
きついです。予想はしていましたが、震えました。
仕事も思ったようには売上げが上がらなかったので、私の返済分が一ヶ月ない状態でも資金繰りは大変でした。
そのことを、司法書士さんに正直に話して、五万円づつ月々支払いの約束をしましたが、どうしても苦しいので三万円にしてもらいました。
やはり破産をすすめられました。
まだ、債権者からの開示書類が全部集まっていないようでしたが、
「その調子ではコチラも不安です。」と言われました。
情け無いお話です。
債権者からの催促の電話などは、S社のみでした。
自宅の留守番電話に「お伝えしたい事がありますので、お電話下さい。」と入っていました。
そのうち受任通知が行くだろうと思って数日そのままにしていましたが、督促状も届いたので、司法書士さんに電話連絡したら、「こちらで連絡とっておきますから大丈夫です。」と言われました。
それからは、一件も債権者からの電話や請求はありませんでした。
- ABOUT
- カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
- カテゴリー
- ブログ内検索
- リンク
- 最新TB
- 最古記事
- プロフィール
- アクセス解析
- カウンター