前に司法書士さんから聞いたお話で印象に残っている事があります。
自己破産は、かなり詳しい陳述書(「陳述書」の記事はこちら)を作成するのですが、その際に隠し事をしようとして嘘をつかれると、だんだんと辻褄が合わなくなり、『すみませんでした。嘘をついていました。』と誤られる事があるらしいです。
私の場合は、申述書の作成の為に書士さんから聞かれる質問内容があまりにも細かくて、
こんな事を聞かれるの?
これは覚えていない。思い出せない。
こんなに詳しく書くの?
などと初めてのことなので驚いたりしました。
本当は詳しい事は話したくないと思っていても、ズバリ聞かれて答えずにはいられなくなります。
恥ずかしいことだから、あまり言いたくない事でも丸裸にされてしまいました。
でも、鎧を剥がされてしまったら吹っ切れる部分もありますけどね。
免責不許可事由になるから言いたくないと思っても、うろ覚えで適当に答えたいと思っても、それは明らかにしないとお金の流れを追うので、本当におかしくなります。
経歴・家族関係・申立の事情・困難になった理由・これまでの生活状況・債権者との状況・・・財産目録。私は情け無いお話が、手持ち残金数千円でしたが、それも書かれていました。家計費は、記帳された少額の入出金もかなり細かいチェックが入りました。(私の場合は2年前までの履歴と聞いてましたが、実際に裁判所に提出した記帳分は5年位前からのものもありました。)
そうやって、書士さんがまとめてくれた書類を元に裁判官が精査し、もう少し詳しく事情を説明して欲しいという箇所の回答請求が来るのです。もちろん債権者からも。人によっても地域によっても異なるのだとは思いますが、当たり前の事ですけどチェックはとても厳しいのです。
実際に書士さんがくれたファイルを見ると、私の場合は、別紙で細かい字でビッシリと書かれた長い文章が付いていました。
<別紙>私は○年○月に○○を卒業して○○に勤めました。○年○月に○○で○○だった○○と結婚しました。○年○月に退職し無職となり、その間は失業手当てで生活をしていました。その後○年○月に現在の会社に就職し、当初は月給○円でした。最初に借金をしたきっかけは○○で○○が○○だったからです。その後○年に月給は○円になりました。・・このあと現在までの履歴がズラズラと続いてました。・・
書士さんは、「一番困るのは、嘘をつく人。」と仰ってました。
長い時間をかけて作成した書類が、最初からやり直しになってしまうのですからね。これが申立後に発覚した嘘だったら、もっと大変な事態になるのでしょうね。
最近のアクセス状況を見ると、検索ワードからして「反省文」をどう書こうか迷ってらっしゃる方が多いような感じです。私も実際に、なかなか反省という心情を上手く書けなくて書き上げるまでに一ヶ月かかってしまいました。かかりすぎですけど。 反省文をもう少し詳しく参考になるように記事にしようかと思っていましたが、詐欺行為で自己破産をする人がいるというサイト(ラクして○○儲かる方法など)を目にしたのでやめておきます。とてもショックでした。物凄く残念で悲しい事だと思いました。世の中にそんなにウマイ話はないです。騙されないで下さい。今これをお読みの方は、もっと良くお調べくださると自己破産は大変なことだということがお解かりいただけると思います。
そして反省文でお悩みの方は、ともかく落ち着いて自分の言葉で最初の借入から書き出してみると、時間はかかっても書けます。ちゃんと反省する気持ちがあれば書けます。
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