私は親には絶対世話にならない!と決めていました。母には私が就職してからはずっと今までのお礼と思って生活費としてお金を渡していました。
父は行方不明になってから、自分で寮完備の仕事に就いていたようで、落ち着いた頃に実家に連絡があったようでしたので、連絡先は分かっていました。
私が結婚を決めた時には、とても迷いましたが父に一応報告はしました。
父は電話の向こうで、「そうか。寂しくなるなあ。」と言いました。
別居してから何年も経っていて、しかも父が自ら行方をくらましておいて、そんな言葉が出てくるとは意外でした。
まだ小さい頃、そういえば私は父にとても可愛がられていたことを思い出しました。
その後に私の職場まで訪ねて来て、私に封筒とキッチン用品を差し出しました。封筒の中にはお金が入っていました。
あの父が、貯金をするまでに立ち直ったのだと嬉しく思ったと同時に複雑な気持ちでした。
そのお金は返した方がいいのか、素直に受け取った方がいいのか、とりあえず父の気持ちですので受け取りました。
結婚資金には使わずに定期預金にしておきました。
私と主人は、主人の父の経営する会社に勤務していました。結婚してまもなく会社は倒産。(ここに書いた事に関係します。)
義父は、ギリギリまで誰にも相談できなかったようでした。この時に専門家に義父が相談出来ていたなら、同じ倒産をするにしても、もっと色々な選択肢があったのだと思います。
その点、今はネットでこうして分からない事などを調べられるから便利な時代になったものです。
その時の債権先は銀行関係・リース会社・信販会社などで、あぶない債権先はありませんでしたが、私も主人も辛い思いをしました。
一番辛かったのは義父だと思います。原因不明の顔面神経痛になったりして気丈に振舞っていましたが、精神的にはボロボロだったから、見る見るうちに痩せていきました。
連帯保証人だった義母の実家にも迷惑をかけました。しばらくの間は、義母も涙しか出ない日々を過ごしていました。
この続きは昔の話④へ。
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